老年内科について

老年内科

老年内科とは、高齢者の方が心身ともに健やかな生活を送るために、疾患ごとではなく、患者さまの持つ様々な問題を適切にサポートする診療科です。
日本において、65歳以上が総人口に閉める割合(高齢化率)は令和6年時点で29.3%に達し、今後も令和25年まで増加を続けると言われています。高齢者は一人が多くの疾病をもつ多病を特徴とし、80歳を過ぎると平均して8種類の疾病をもつといわれています。そのため、通院先の病院や薬の種類が増え、薬をのむだけでお腹がいっぱいという方も珍しくありません。
また、加齢とともに体の機能は少しずつ変化し、ガイドラインに沿った一律の治療というわけにはいきません。
老年内科では、一人ひとりの生活背景や価値観を把握して診療を行います。単に病気を治すだけでなく、「その人らしい生活」を支える医療を目指します。

このような方はご相談ください

  • 最近、物忘れが増えた、認知症が心配
  • 歩くのが不安定になり、転びそうになることが増えた
  • 体重が減った、食が細くなった
  • 何となく元気がなく、うつうつとした気分になる
  • 高血圧・糖尿病など複数の持病がある
  • お薬が多くて、管理が大変
  • 病院に行くのがつらくなってきた
  • ご家族様として、今後の介護や生活について相談したい

これらは年齢とともに誰にでも起こりうる変化です。当院では、予防医療、現疾患の治療、在宅医療からターミナルケアまでを一貫して行うことで、患者様の病気だけでなく介護や看護にも関わり、患者さまの意思や価値観に沿った生活を送れるようサポートすることを目指しています。

当院でできること

  • 健康状態の評価(フレイル・サルコペニアのチェック)
  • 認知機能検査
  • お薬の整理(ポリファーマシーの見直し)
  • ご家族との相談、今後のケアの提案
  • 訪問診療、訪問看護
  • 地域包括支援センター、地域の介護事業所や訪問看護ステーションとの連携

体のこと、心のこと、暮らしのことなど、どんなことでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。ご本人さまもご家族さまも安心して過ごせるように、お手伝いさせて頂きます。